クラウド利用8割超。基盤は整った、次は「使いこなし」

企業のクラウド利用は8割を超え、この10年で倍増しました。利用企業の9割近くが効果を実感し、デジタルの土台は広く定着しています。しかし基盤が普及したことと、それで変革できることは別のようです。次に問われるのは、生成AIなど高度な技術をどう使いこなすかにあります。
クラウド利用率は80.6%、10年で倍増
総務省の令和6年通信利用動向調査によると、企業のクラウドサービス利用率は80.6%(全社利用と一部利用の合計)に達しました。※1
情報通信白書は、この比率が約10年で倍増したと指摘します。※1 クラウドはもはや特別な選択肢ではなく、企業活動に不可欠な基盤として定着しています。
利用企業の約9割が効果を実感
クラウド利用の効果が「あった」とする企業は88.2%にのぼります。※2
用途では、給与・財務会計・人事やスケジュール共有などが5割を超え、基幹業務にも広がっています。※2 基盤としての有用性は、すでに数字の上で裏づけられています。
問われるのは「普及」から「使いこなし」へ
しかし、基盤が広く普及したことと、それを使って事業を変革できることは別のようです。
情報通信白書は、日本がAIの技術・産業・活用の各面で世界の先進国に遅れていると指摘します。※3 生成AIの活用方針を定めた企業も約5割にとどまっています。※3
クラウドという土台は整いましたが、次に問われるのは、その上で生成AIなどの高度な技術を、どこまで業務や事業の変革につなげられるかだと思われます。
※1 総務省「令和6年通信利用動向調査」/「令和7年版情報通信白書」― 企業のクラウドサービス利用率 80.6%(2024年、全社利用+一部利用の合計)、約10年で倍増
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000178.html
※2 総務省「令和6年通信利用動向調査」― クラウド利用の効果が「あった」とする企業 88.2%。用途は給与・財務会計・人事、スケジュール共有などが5割超
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000178.html
※3 総務省「令和7年版情報通信白書」― 日本はAIの技術・産業・活用面で世界の先進国に遅れ。企業の生成AI活用方針の策定は約50%
https://www.soumu.go.jp/main_content/001019264.pdf
本コラムの作成・編集者
ターゲットメディア株式会社 ENTERA編集部
BtoBマーケティング支援を手がけるターゲットメディア株式会社の編集チーム。官公庁が公表する統計・白書をもとに、人事・経済・DXなど企業活動に関わるテーマを数字で読み解き、エンタープライズ企業の実務担当者に向けて発信しています。
